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だめだ、ドミニク。超音速なぞ出せん。
このヘリは2発のジェットを噴射することにより超音速に達する。そんな事できるのだろうか?
ヘリの場合頼みの綱が頭の上でまわるローターだ。これが水平に回ってることがくせ者なのだ。横の図を見てもらえれば理解し易いかもしれないが、ローターが反時計方向に回ってるとき右のローターは当然強い風を受けている。しかし反対側はといえば、逆に回転速度と相殺されて止まってるところよりも風を受けないのである。
ヘリがどんどん速度をあげていくと、この左側にあるローターに機体を支える十分な力が失われて、パイロットが対処できないほどの急激な姿勢の変化が突然現れる。これをブレードストールという。ここで左に傾くと思った方は甘い。機首が上がるのである。これを説明すると面倒くさいのでやめるが、本当にヘリは面倒くさい乗り物だ。
ましてや、このエアーウルフに採用されてる2枚羽根のローターはシーソー型と呼ばれていて高速は苦手だ。230km/hぐらいが良いとこだ。
しかし、物語を見るとブースターを使うときはローターを切り離してるようだ。となると機体両わきの張り出しで機体を支えてるのだろうか?たぶん支えきれない。
エアーウルフが、超音速に達するためにはどうしても翼を取り付けることが必要で、その上でぐるぐる回るローターを何とかして止めるなり格納するなりしなければならないのだが、そういう装備は見当たらない。
ちなみに前述のアイデアを施したとしても500〜650km/hぐらいが関の山だ。なぜそう言いきれるのかって? もうシコルスキーが実験してるのさ。 |