シコルスキー CHー37 モハヴィ

 

子供が見たら泣く乗り物シリーズ。
ガオーさん(探偵ナイトスクープ)逆擬人化キャラ機である。

まーとりあえずアヤシイ(笑)。カタチがトンデモ形状である。構造だってすごい。カーゴドアが機首の観音開きだとか、その辺はあえて置いといて(笑)、なんつったって星形エンジン双発である(ウボァー)

ちなみに、ヘリの免許は水上と陸上に分かれ、それぞれ単発と多発、ピストンとタービンに大まかに区分されているが、例えば組み合わせ次第では「水上多発ピストン」なんていう、どうしようもない免許も存在する。車の免許で例えるなら「大型特殊2種」とか「けん引2種」とかに該当するだろうか(ちなみにMun@geは大特とけん引を持っていて、人生でただ一度だけ、その両方の免許を同時に発動させたことがある)。
「そんな免許、設定したところで何になるんだyp!?」という、そんな無粋(?)な疑問に「これが近いけど?」と出すなら、まあ、この乗り物か、カモフあたりになるのだろう。

このヘリは兵員26名、もしくは車両を迅速に展開することを主眼として、米海兵隊の要求に従いシコルスキー社が1953年に完成させた重輸送ヘリである。それを横目で見ていた陸軍、さらにそれを横目で見ていた(失笑)空軍にも採用され、3軍そろって使用されることになった、希有な存在のヘリである。
しかし、まあ、あれだ。ぶっちゃけいっちゃうと、S-62の項にも書いたが、当時比肩する性能のヘリが無かったと言うだけで、決して性能は良くなかったと思われる。

名機と誉れ高いダブル・ワスプエンジン(F6FやP47等に搭載)といえど、所詮は大きくて重いピストンエンジン、それを2発も積めばそれだけで目が回る重さである。で、こいつの消費するアブガスの為にタンクを増設して、重い物積めるよう補強して、エンジン出力増して、補強して、燃費悪くなったからタンク増設して、補強して・・・と、永遠のジレンマに突入することは、映画で「ここを動くな。ここでパパを待つんだ!」と同じ台詞ぐらい、次の展開がミエミエである。

本当はタービンエンジンを積む予定だったらしいが、技術の未成熟で中止になり、「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ…」的な航空機になってしまった。そんなわけで、大枚はたいて開発したデッカイ乗り物としては、150機ぐらいしか作られなかったし、その上10年ぐらいしか使われなかった。

そんな、エンジニアリング規模の話はさておき、「他に比肩する性能の航空機が無かった」ため、現場では結構な活躍をした。ベトナム戦争でも、敵地に落ちた航空機を次から次へと回収したり、コンバットレスキュー機の初代「ジョリー・グリーン・ジャイアント」として、英雄的な活躍を見せた。

実にアヤシイ外見とその構造は、よく考えると実に先進的で画期的ある。トランスミッションとエンジンをパワーパックとしてポッド化し、パイロンで機外に出してしまう形状、防弾構造の燃料タンクをスタブ化して、キャビンの腹にくっつけてしまう構造は、現代のAH-64アパッチやCH-47チヌーク、CH-53スタリオンなどを先取りした構造であり、そのため、全長9m超の全く障害物のないキャビンを機内に設定することが出来た。

また、この世代の大型機は、操縦に大変な苦労をしたらしいが(ちなみに小生は「V44を操縦したことがある」というPの話を聞いたことがあるが・・・orz)、なんと、SAS(安定性増大装置)付きであるっ!!(驚)

ところで、画像はモハーヴィお約束の「あんぐり」ショットであるけど、この航空機、口を閉じていても、前から見ても、横から見ても、上から見ても、下から見ても、後ろから見ても変な乗り物である。

・・・・・・
小生「ん?なんすか??」
天の声「んん〜っと… お前の今乗ってる機種の前でその台詞叩けるのかナ?」
小生「・・・・・」

保存機(不動)は全世界に5〜6機ぐらいしかないと言うが、是非生でお目にかかりたいものである。