ミル Mi-26 (ハイロゥ) 

 

いままで、このコーナーではCH-47とMH-53を紹介し、「デカイ」だの「凄い」だの言ってきたのだが、世の中には上には上がいるのものである。

このMi-26のデカさは尋常ではない。キョーレツでがい。デガイなんてもんじゃない。

ローター直径32m、高さ8m、全長40m、ペイロード20t強(!)。もう、「月刊ムー」でも読んでるようである。ちなみに最大離陸重量56tである(失神)そんなワケなので、ほとんどC-130と同じ物を運ぶことが出来る。

ところで、ヘリというのもはでかくなればなるほど無駄ばかりふえて、コストは乗数的に増えていくだけ。こんなデカイ機体も言うなれば無駄の固まりなのである。

なんでこんなとんでもない物があるのかというと、ロシアという国、とんでもなく広い。北海道の比なんかじゃない。で、その国土のほとんどはツンドラ気候の不毛の地で、手の着けようがない。

飛行場を作っても、除雪や保守だけで何億円あっても足りない。しかも、ツンドラの泥の地では滑走路を造っても数年ですぐダメになる。よって飛行場を作るのは困難なのである。

そこで、こういう巨人機が必要になってくるのである。実はミルはこれ以前にMi-12という、これの単純2倍の規模の試験機があったのだが、これなぞAn-22(当時世界最大の飛行機)という、ジャンボジェット規模の機体の荷をそのままそっくり載せ替えて運ぶという、まったくあきれるばかりのモノであった。

で、こんな機体なのだが、これでしか出来ない仕事というのも世の中結構あって、韓国やイタリアでは山林火災とか物資輸送とかに結構重宝してるらしい。

ちなみに乗員もびっくりの8人。航空機関士や通信士、航法士まで乗り込む。この一人でも欠けるとエンジンすらかけられない。操縦感覚は「PIO(パイロットの起こす振動)が激しく地獄」というが、これも大型機に不慣れなパイロットならこうなるので、慣れればすんなり操縦出来るようになるだろう。

とにかく、このデカさ、パイロットであるなら誰しも操縦してみたいと思うことだろう。