シコルスキー MH53J
ペイヴ・ロー 

 

ある日、ある海上自衛隊の基地に米軍のヘリコプターが着陸要求を出してきた。

・・・ふむ、ヘリコプターか・・・

「Cleared to land XXheli-spot,Wind XXX at XX kt.」
その時タワーに立っていた管制官はいつもとなんら変わることなく、落ち着いてクリアランスを出した。双眼鏡を手に、くだんのトラフィックを確認する。・・・よし、順調に進入している・・・・・
しかし、ファイナルに入ってきた、その「ヘリコプター」をみて管制官は思わず声をあげた。

「うっ!!」

で・・でがいっ!でがすぎる!! 許可を出したヘリスポットは直径15m足らず。そのヘリスポットにまっしぐらに進入している「そいつ」は明らかにYS-11(全長20m)などよりもでかく見えた。

「こいつはいかん!」

すかさずハンドマイクのプレストークを握り、着陸点をランウェイにリヴァイスし、事無きを得たのである。

そのヘリコプターこそこれの原型機、H-53である。ローター直径23m、胴体長21mの堂々としたそのいでたちは見るものを圧倒する。しかしおどろくのは早い。こいつときたら宙返りや、ロールも可能なほど運動性能が良い。その上最高速度315km/h(あのアグスタA-109でさえ311km/h)、ペイロード9トン、化けモンである。

米海兵隊では各地の紛争の斬り込み隊用にこいつを使用しており、その能力は相当高い。見かけだって相当すごい。レドームやら、空中給油プローブなどもう「ごてごてっ」「萌え萌えっ!」である(笑)

最終型は胴体をストレッチし、燃料タンクを追加、さらにエンジンを3発(!)にしたMH-53Eで海上自衛隊でも11機を使用中である。MH-53Eは長時間海上を飛びまくれる上、ペイロードは13トンにもなるそうである(ひー)。

ちなみに、この機体は大きいし性能もいいのだが、構造が複雑で故障が多く、使いづらいらしい。