ベル AH-1S コブラ 

 

承知の方も多いと思うがこの機体は象が踏んでも壊れないヘリ、UH-1の改造発展型である。そのヒューイシリーズの特性をほぼ受け継いでいるので信頼性も高く、全世界で平和を守ったり、乱したりと大活躍中である(笑)。

このヘリの美点は何と言ってもそのサメを連想させるスタイルにある。ある航空雑誌記者は「AH-1のスタイリングを尊敬する。」と語っており、しびれるほど萌え萌えである。

大体の構成はUH-1に準じているのだが油圧系統が3系統もあったり、
安定増大装置(SAS)が取り付けられていたりと、結構機体的にも改良が加えられている。

一番機体上で変わっているのは、UH-1シリーズはローターマスト(軸)が5度前傾しているのだが、この機体では垂直なのだ。つまり、ホバリングでの射撃を大前提にしているからである。ヘリのピトー管は30ktぐらいからじゃないと作動しないので、それまでの計測は操縦席脇の機械式の風見鶏が測定を行うようになっている。


エンジンが単発であるため、いかに1800馬力級といえど結構ムリがある。
このパワーを前提に作っているので、ラダーマージンやトランスミッションの吸収もそれなりにしかないため、その先進的な外観とは裏腹に、案外前近代的な運用を余儀なくされているらしい。

速度はやはり2枚のシーソータイプであるため、それなり。ただし急降下時の速度は170ktぐらいまで保証されているらしい(!)

欠点は意外と多いが、W型やZ型などの改良型の出現により逐次解決されており、これからもその勇姿を全世界に轟かせることだろう。

やはり、これだけの弾薬を一気に空から運んで一方的に決着をつける専用の武器というのは、攻撃ヘリの特権である。航空機としてみればイマイチなんだが(笑)、戦の道具として考えると、これは大変すぐれたモノなのだ。